ハンドメイドで何かを作ることはとても楽しいですよね
私は樹脂粘土でお花のアクセサリーを制作して早4年
今では完成した作品に仕上げとしてニスなどをコーティングするのが当たり前なのですが
初心者の頃は仕上げの工程など1mmも考えず、形を作った時点で完成!としていました
しかし、これでは作品の強度や長期保存時の作品の劣化に不安があります
せっかく作った作品は長く大切に保管・使用したいですよね!
今回はハンドメイド初心者の方へ樹脂粘土作品をコーティングする際の最適な仕上げ剤をご紹介します
用途や質感の好みによって最適な仕上げ剤は違ってきますので、ご自身にとって最適なものを見つけてみてくださいね
作品の仕上げを怠った結果…
ハンドメイドで制作する時間はとても楽しい時ですが、形が出来上がった時点で制作意欲が冷めてしまうのはよくありますね
仕上げの作業は面倒だし、せっかく出来上がった作品の雰囲気や質感を変えてしまう恐れもある!
でも、仕上げの工程を行わないと私のように残念な失敗をしてしまうかも…
- 作った作品を移動させる際、強い衝撃が加わり作品の形が変わってしまった
- 着色した作品の色が時間の経過とともに抜けてしまった(※変色)
私はそれらの失敗以来、面倒ですが必ず仕上げの作業としてニスをコーティングするようにしています
作品を仕上げる際コーティングに最適なものは?
コーティングと一括りにしましたが、様々な塗付方法や質感や仕上がりがあります
ミニチュアのような置いて見て楽しむ作品はそこまで強度を必要としないものの、作品の質感を変えないようにしたいですよね
また、アクセサリーのような身につけるタイプのものはそれなりに強度が無いといけません
仕上げ剤としてこれからご紹介するものは様々な質感や用途があります
つやつやと光沢が出るものもあれば、質感を変えない仕上げ剤など…
塗り方もスプレータイプや筆で塗付する方法など様々!
個人的におすすめなポイントやマイナスポイントなど、使用してみた率直な感想と共にご紹介します
つやありニス|厚塗りでテカテカな光沢感
仕上げ剤としてまずご紹介するのは「つやありニス」です
何かをコーティングするものとしては一番ポピュラーなニス
一般的にニスと聞くと仕上がりに艶が出るタイプを想像する方が多いと思います
こちらでご紹介するニスは2度3度・・・重ね塗りすることで、テカテカとした艶が生まれます
作品に塗付する前は乳白色をもっと薄く半透明にしたような色なのですが、乾いた後は透明になります
塗付する際は筆で適量をとり、作品に筆先で塗り付けていきます
重ね塗り前提で薄く塗っていけば、垂れることもなくとても作業しやすいです
重ね塗りせず1回塗って完成でも良いですが、強度面やテカテカ度合は重ね塗りの方がおすすめ!
キレイに仕上がります
ただ、テカテカな仕上がりにしたくない方には次にご紹介する「つや消しニス」が良いと思います
また、ニスを重ね塗りすると乾かす時間を考慮して作業しなければならず結構時間が掛かります
最後に水彩絵の具で色付けをした作品にはニスを塗ると滲んでしまうことがあるので注意が必要!
ちなみに、アクリル絵の具で色付けをした作品はニスを塗っても滲まないのでご安心を♪
パジコのつやありニスは厚塗りしても綺麗な透明感!
大切な作品を一層引き立てる光沢感を与えてくれます
- 重ね塗りでキレイな光沢感
- 筆で塗りやすい
- 作品の質感をテカテカに変えてしまう
- 重ね塗りは時間が掛かる
- 色付けした作品が滲むことがある (※水彩絵具で色つけした場合)
つや消しニス|作品の質感をそのままに
一般的にニスと聞くとテカテカと艶が出るものを想像する方が多いですが、艶は出てほしくない方の為に「つや消しニス」と言うものがあります
塗る前は白色の液体ですが乾いた後は透明になり、艶は全くありません
その為、作品の質感を崩さずにコーティングすることが出来ます
塗付する際は筆で適量をとり、作品に筆先で塗り付けていきます
※上の画像はつや消しニスを塗付した直後です
重ね塗りも可能ですが、過去に数回の重ね塗りの結果白っぽくなってしまったことがあったので私は1回だけにしています
※商品の説明欄には2~3回の重ね塗り可能と記載されていますので、私の塗り方の問題かもしれませんが・・・
個人的につや消しニスはかなりおすすめ!!
質感を変えずに強度を補強でき、乾いた後は耐水性もあるところがポイントです
ただ、つやありニスと同じく水彩絵の具で色付けをした作品にニスを塗ると滲んでしまうことがあります
ちなみに私は粘土に絵の具を練り込んで作品をつくり、ニスでコーティングしています
パジコのつや消しは作品の質感を全く崩すことなく強度を上げられます
- 作品の質感を変えない
- 筆で塗りやすい
- 重ね塗りの方法によって白くなることがある
- 水彩絵の具で着色したものは滲む可能性あり (※アクリル絵の具は大丈夫)
スプレーニス|複雑な形の作品でも瞬殺で仕上げ完了
「スプレータイプのニス」という便利なものもあります
つやありタイプやつや消しタイプなど質感の好みも選べるわけですが、最大の特徴は筆を使わずに塗付できるところ
複雑な形でもプシューっと吹き付けてしまえばコーティング終了なのでとても簡単で早いです
短時間でキレイにニスを塗ることが出来るので、塗りムラの心配もなく仕上がりも作業効率もUP
とてもオススメなコーティング方法です
ただ、吹き付けるという工程の特徴上、屋外で作業しなければいけません
制作を屋内でするのに仕上げのコーティング工程だけ毎回屋外に出なければならないのは結構面倒です
筆でニスを塗付する時より多くの量のニスを使ってしまうこともネック
プシューっとしていればニスは出続けてしまいます
その為、使わなくていいニスまで使ってしまい、結構すぐにスプレー缶が空になります
特に小さな作品にスプレーニスを使うのは勿体ないです
塗りたい部分より広範にニスが噴射されるので…
大きな作品には短時間で効率的にニスをコーティングすることが出来るので最適だと思います
ニッペのスプレーニスは様々な色を揃えています
その為、色を付けつつニスでコーティングも可能!
- 複雑な形でも簡単に塗れる
- 短時間で作業を完了
- ニスが垂れる心配なし
- 塗付作業を屋外でしなければいけない
- 不要なニスを使いすぎる
- 小さい作品には不向き
トップコート|つやつやな仕上がりで安価
ネイルなどで使われる「トップコート」も硬化することでコーティング剤として使えます
透明感がありプックリとした何とも言えない厚塗り感はニスでは出しづらい質感なので使う価値あり
乾く時間も比較的早いので短時間での作業を実現できます
100円ショップでも買えるし安く簡単に手に入るのが良いね
ただ、もともとは爪に塗付する用のもの
なので作品の側面に塗ろうとしても硬化する前にだんだん下へトップコートが下がってきて、上手くコーティングできません
側面に塗るなら、垂れにくいニスの方がおすすめ!
ちなみにネイル用のトップコートにはフタの裏に筆が付いています
ただ、この筆でコーティングするのが結構難しいんです…
一度塗った直後に「もう少し塗りたい!」と筆を走らせると…
筆の筋が表面についてしまい失敗…(私だけ?)
表面をなめらかな仕上がりにするには技術が必要かも知れません
私は何度も失敗したのでトップコートでの仕上げは断念しました(汗)
100均のトップコートでも十分綺麗に仕上がります
正直ここまで品質の良いもので無くても大丈夫です
ただ、ネイルといえばOPIと言っても良いくらい信頼度は抜群!
- 透明感と厚塗り感
- 短時間で乾く
- 比較的安く手に入る(※100円ショップ)
- 塗るのが難しい
- 側面は液が垂れる
UVレジン|強度と光沢のダブルタッグ
最近、仕上げのコーティング剤として注目されているのが「UVレジン」
紫外線で硬化する樹脂でハンドメイドアクセサリーやネイルなど様々な場面で使われています
- 硬化するとカチカチになり、かなりの強度を期待できる
- 透明感がありガラスのようなピカピカの光沢感がとても綺麗
- 硬化すれば耐水性バッチリな為コーティング剤として最適
UVレジン液は100円ショップでも手芸店でも売っているので手に入れやすいところも◎
側面に塗るとすぐに垂れてしまい、作品の全面をコーティングするのは至難の業です
平面的な作品の表面に使うなら良いですが、立体的なもののコーティングとしては向いていません
また、UVレジン液以外に準備が必要なものが・・・
UVライトです
UVレジン液は太陽光でも硬化します
ただ、時間が掛かることと硬化にムラが出来る可能性があるので専用のライトを準備する方が良いです
その為、初期費用として他のコーティング剤に比べお金が掛かるのが△
パジコの星の雫は少し割高ですが透明感と納得の仕上がりでおすすめNo.1
透明感が持続するので数ヶ月後にコーティングが黄ばんでるという悲劇も回避出来ます
作品が大きい場合、ライトの機械内に入らないかも知れないのでサイズは要チェック!
アクセサリーなどはこの大きさがあれば十分使えます
- 安心の強度
- 光沢感があり仕上がりがキレイ
- 耐水性バッチリ
- 立体的な作品には不向き
- 初期費用が高め
まとめ
ハンドメイドで作った作品はコーティングまでしっかり行って、長く大切に保存したいですね
コーティングと一括りに言っても好みや用途で最適なものは違ってきます
今回ご紹介したコーティング剤を参考に、色褪せない作品の数々を増やして楽しいハンドメイドライフを送りたいですね
簡単にまとめ
- 作品の仕上げを怠った結果…変色と変形が待っていた!!
- 作品を仕上げる際コーティングに最適なものは用途や好みで人それぞれ、5つのおすすめをご紹介!
- つやありニスで厚塗りでテカテカな光沢感
- つや消しニスで作品の質感をそのままに
- スプレーニスで複雑な形の作品でも瞬殺で仕上げ完了
- トップコートはつやつやな仕上がりで安価
- UVレジンは強度と光沢のダブルタッグ
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